医療
高齢化が進む日本では、誤嚥性肺炎が大きな死因のひとつになっています。この肺炎は、水、食物、胃食道逆流症などが誤嚥によって肺に入り、細菌が繁殖して炎症を引き起こすときに発生します。 言い換えれば、誤嚥性肺炎は嚥下障害によって引き起こされます。現在、嚥下機能が低下している人の診断検査は、通常、患者の安全を確保するために病院で実施しなければならないX線検査などよって行われており、予防医学の観点からも日常使いできるシステムが求められています。
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嚥下機能を引き起こす舌骨の動きは、仰角方向と前後方向に成分があることが知られています。
布に圧電組紐をブレード状に組み込み,咽頭の複雑な動きをリアルタイムでセンシングします。
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圧電組紐を用いて、日常生活の中で測定者に負荷をかけない嚥下機能の測定を行っています。それにより機能の衰えなどを把握し、食生活の改善につなげます。