圧電組紐 研究室
Piezoelectric braided cord
環境に優しいサステナブルな材料からできている「結べて」「解ける」紐状の加速度センサ。
圧電組紐とは
圧電組紐とは、引っ張り・ねじり・ずりの動きによって電圧を発生する、「紐状」センサ。生地に縫いつけられるほど細く柔らかい。 環境対応型圧電性高分子繊維を組紐状に編むことで、柔軟性、耐屈曲性を実現し、微小な振動から大きな運動まで計測できる。
圧電組紐の研究例
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ベッドシーツ
圧電組紐を脈や呼吸を検出できるように刺繍したベッドシーツと枕
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サッカースパイク
圧電組紐をスパイクの表面に刺繍することで、キック力や蹴り方を測定できるスパイク
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嚥下センサ
圧電組紐刺繍したサポータを首に巻くことで、喉頭蓋の動きに伴う喉の運動を計測
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アクセサリーセンサ
圧電組紐を伝統工芸の「飾り結び」の中に取り入れ、バイタルセンシングやモーションセンシングを実現
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プレゼントリボン
圧電組紐を組み込んだプレゼントリボンを引っ張ると、デジタルスイッチが反応する
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ペット見守り服
ペット洋服に圧電組紐を刺繍することで、ペットの見守りを実現
研究者紹介
田實 佳郎
高分子の圧電性や光弾性などの結合効果を利用したデバイス開発研究を長年進めている。近年は、特徴のある“着る端末”の実現を「圧電組紐」を利用し図っている。
平成28 年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)受賞
TV 東京 2015 WBS(world business satellite)トレたま大賞 優秀賞
米国電気学会:IEEE James R Melcher Prize Award -2008